ドローン国家資格の学科試験を受けようと調べてみると、サイトが複数あったり、聞き慣れない番号が必要だったりと、意外と入り口で迷ってしまう方が少なくありません。
「どこで予約するの?」「まずは何をすればいい?」といった疑問を抱えたままでは、せっかくのやる気も削がれてしまいますよね。
この記事では、学科試験の申し込みで迷わないための最短ルートをまとめました。
複雑に見える手続きも、一つずつ順番に進めていけば必ず完了します。これからドローン免許を目指す方がスムーズに試験へ臨めるよう、具体的な手順を見ていきましょう。
学科試験を受ける前に知っておきたいこと
ドローンの学科試験は、申し込みをすれば明日すぐに受けられるというものではありません。
まずは「誰が試験を行っているのか」という全体像と、一等・二等の違いといった基本ルールを整理しておく必要があります。
ここを飛ばして予約サイトへ直行しても、ログインできずに足止めを食らうことになりかねません。まずは、試験の運営体制や費用の目安を把握して、心の準備を整えましょう。
指定試験機関とDIPS 2.0の役割
ドローンの免許制度には、大きく分けて2つの公的機関が関わっています。
一つは免許そのものを管理する国土交通省(DIPS 2.0)、もう一つは試験の実務を行う日本海事協会(ClassNK)です。
役割の違いを以下の表にまとめました。
| 項目 | 国土交通省(DIPS 2.0) | 日本海事協会(指定試験機関) |
| 主な役割 | 技能証明申請者番号の発行、免許の交付 | 学科試験・身体検査の実施、管理 |
| 必要な操作 | プロフィールの登録、10桁の番号取得 | 試験会場の予約、受験料の支払い |
| 利用のタイミング | 申し込みの「一番最初」に使う | 番号が手元に来てから使う |
まずはDIPSで自分自身の「ID」を作り、その後に試験機関のサイトで「席を予約する」という順番になります。
一等と二等で異なる試験内容
自分が目指すのが「一等」なのか「二等」なのかによって、試験のボリュームや難易度が変わります。
二等は50問で30分、一等は70問で75分と、一等の方がじっくり考える時間が必要な構成です。
合格基準についても、二等は80%程度、一等は90%程度と言われており、一等はケアレスミスが許されない厳しさがあります。
どちらを受験するかによって予約する枠が変わるため、自分の進路に合わせた方を選択してください。
受験料はいくらかかる?
学科試験には受験手数料がかかります。
金額は一等と二等で異なり、さらに支払い時には事務手数料が数百円ほど上乗せされます。
例えば、二等の場合は1回につき数千円程度の費用が発生します。
もし不合格になって再受験する場合、その都度同じ金額がかかるため、一度で合格できるよう準備を整えてから申し込むのが理想的です。
申し込み全体の流れは3ステップ
学科試験の申し込みは、大きく3つのステップに分かれます。
一つ一つの作業は難しくありませんが、前のステップが終わっていないと次へ進めない仕組みになっています。
全体の流れを理解して、漏れがないように進めていきましょう。
全体のスケジュールを確認しよう
申し込みから試験当日までの標準的な流れは以下の通りです。
- DIPSで10桁の「技能証明申請者番号」を取得する
- 試験予約サイトでアカウントを作り、番号を連携させる
- 会場と日時を選んで受験料を支払う
特に最初の番号取得には数日から1週間ほどかかる場合があるため、試験を受けたい日から逆算して早めに動き出すのがコツです。
手続きに必要なものを揃える
スムーズに進めるために、あらかじめ以下のものを手元に準備しておいてください。
- 本人確認書類(マイナンバーカードや免許証)
- メールアドレス(普段使っているもの)
- クレジットカード(またはコンビニ払いの準備)
- DIPSから発行された10桁の申請者番号
準備が整ったら、最初のステップである「番号取得」に進みます。
ステップ1:DIPS 2.0で「技能証明申請者番号」を取る
学科試験の予約に絶対欠かせないのが、10桁の「技能証明申請者番号」です。
これはいわば、ドローン免許の世界での「マイナンバー」のようなもの。これがないと試験の予約すらできません。
アカウント登録から申請までの手順
まずは国土交通省の「ドローン情報基盤システム(DIPS 2.0)」にアクセスし、個人アカウントを作成します。
アカウントができたら、メニューの中から「技能証明の取得」を選び、新規申請を進めてください。
画面の指示に従って氏名や住所を入力していきますが、ここで入力する情報は本人確認書類と一字一句同じである必要があります。
例えば、住所の「1丁目2番地」を「1-2」と省略して入力すると、後の確認作業で弾かれることがあるので注意しましょう。
番号が発行されるまでの待ち時間
申請ボタンを押した後、すぐに番号が発行されるわけではありません。
国側の担当者が内容を確認するため、通常は数営業日の待ち時間が発生します。
「明日試験を受けたいから今日番号を取る」ということは不可能です。
余裕を持って、試験を受けたい日の10日〜2週前にはこの手続きを済ませておくことをおすすめします。
本人確認の方法はどれが早い?
DIPSでの本人確認には、主に3つの方法があります。
- マイナンバーカード(スマホ読み取り):最も早く、数日で完了しやすい。
- eKYC(顔写真の撮影):スマホで完結し、比較的スピーディー。
- 書類の郵送・アップロード:確認に時間がかかるため、急ぎの方には不向き。
早く番号が欲しいなら、マイナンバーカードを使った電子認証が一番の近道です。
ステップ2:日本海事協会のサイトでアカウントを作る
DIPSから10桁の番号が届いたら、次はいよいよ試験予約の専用サイトへ移動します。
ここで注意したいのは、DIPSのアカウントとは別に、試験機関専用のアカウントを作る必要があるという点です。
試験予約専用サイトへのアクセス
日本海事協会の「ドローン技能証明試験」専用ページへアクセスします。
ここで初めて「受験者ログイン」のための新規登録を行います。
多くの人が「DIPSのIDでログインできる」と勘違いしてしまいますが、全く別のシステムなので、新しくメールアドレスとパスワードを設定してください。
取得した申請者番号を連携する方法
アカウントを作っただけでは、まだ試験の予約はできません。
マイページの設定画面などで、先ほどDIPSで取得した「10桁の技能証明申請者番号」を入力し、システム同士を紐付ける作業が必要です。
この連携が正しく行われることで、試験結果が自動的に国のシステムへ送られるようになります。
番号の入力ミスがないか、最後にもう一度確認ボタンを押す前にチェックしてください。
ログインできない時のチェックリスト
もしサイトにログインできない、あるいは番号が連携できない場合は、以下の項目を確認してみましょう。
- DIPSで登録した氏名や生年月日と、予約サイトの登録情報が一致しているか
- 申請者番号の「0(ゼロ)」と「O(オー)」を打ち間違えていないか
- パスワードに大文字・小文字の区別が入っているか
これらが1箇所でもズレていると、エラーが出て先に進めなくなります。
ステップ3:試験会場と日時を予約する
番号の連携が終われば、ようやく具体的な試験の予約が可能になります。
学科試験は「CBT(シービーティー)」という方式で行われるため、全国各地にあるテストセンターから好きな場所を選べます。
近くのCBTテストセンターを探す
予約画面では、都道府県や駅名から近くの会場を検索できます。
ドローン専用の会場ではなく、IT系の資格試験などを行っている一般的なパソコンスクールやテストセンターが会場になります。
土日は予約が埋まりやすいため、仕事の都合などで週末しか行けない方は、早めに枠を確保しておきましょう。
受験料の支払い方法を選ぶ
日時の選択が終わると、支払い画面に進みます。
利用できる主な支払い方法は以下の通りです。
- クレジットカード決済(即時確定)
- コンビニ払い(期限内に支払わないとキャンセルになる)
- Pay-easy(銀行振込)
支払いが完了した時点で、正式に座席が確保されます。コンビニ払いを選んだ場合は、支払いを忘れて予約が消えてしまわないよう注意してください。
予約完了メールは必ず保存しよう
決済が終わると、登録したメールアドレスに「予約完了のお知らせ」が届きます。
このメールには、試験当日の会場の地図や、受付で提示が必要な情報が記載されています。
誤って削除しないよう、専用のフォルダに移すか、スクリーンショットを撮っておくと安心です。
試験当日の持ち物と注意点
試験当日は、遅刻厳禁です。
CBTテストセンターは厳格に運営されており、数分の遅刻でも受験を断られ、受験料も返金されないという厳しいルールがあります。
忘れると受験できない本人確認書類
会場に持っていくもので最も重要なのが、本人確認書類の「原本」です。
スマホの画面提示やコピーは一切認められません。
- 1点だけでOKなもの:運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど
- 2点組み合わせが必要なもの:健康保険証 + 年金手帳など
会場によって細かなルールがあるため、予約メールに記載された「有効な身分証リスト」を必ず事前に確認してください。
会場への到着時間と受付の流れ
試験開始の15分〜30分前には会場に到着するようにしましょう。
受付では身分証の提示を行い、顔写真の撮影や、持ち物のロッカーへの預け入れを行います。
カンニング防止のため、筆記用具やメモ帳の持ち込みは禁止されています。
計算が必要な場合は、会場で貸し出されるホワイトボードやペンを使うことになります。
CBT方式の操作方法とルール
試験はパソコンの画面上で、マウスを使って回答を選択していきます。
操作自体は非常にシンプルで、パソコンに詳しくない方でも迷うことはありません。
残り時間も画面上にカウントダウンで表示されるため、ペース配分を確認しながら進められます。
全ての回答が終わったら、画面上の終了ボタンを押して試験完了となります。
合格した後の手続きはどうなる?
試験が終わると、その場で結果が判明することがほとんどです。
しかし、合格したからといってすぐに免許がもらえるわけではありません。
試験結果はいつわかる?
CBT試験の場合、終了ボタンを押した直後に画面に「合格・不合格」の判定が表示されます。
また、帰りの受付で得点などが記載されたスコアレポートを渡してもらえる会場もあります。
正式な合格通知は、後日マイページ上でも確認できるようになります。
合格証明書の発行と有効期限
学科試験の合格には「2年間」の有効期限があります。
この期間内に、実地試験(または登録講習機関の修了)と身体検査をパスして、免許の交付申請を行う必要があります。
うっかり期限を切らしてしまうと、学科試験からやり直しになってしまうため注意しましょう。
実地試験や身体検査へ進むタイミング
学科試験に合格した後は、いよいよ実地試験です。
スクール(登録講習機関)に通う場合は、学科合格の前から受講し始めているケースも多いですが、試験機関で直接実地試験を受ける場合は、学科合格が前提となることが一般的です。
自分のスケジュールに合わせて、次のステップの予約を進めていきましょう。
申し込みでよくあるトラブルと解決策
最後に、申し込みの過程で多くの人がつまずきやすいポイントをまとめました。
「おかしいな?」と思ったら、まずはここを確認してみてください。
| トラブルの内容 | よくある原因と対策 |
| メールが届かない | 迷惑メールフォルダを確認するか、ドメイン拒否設定を解除する。 |
| 住所入力を間違えた | DIPSの情報修正を行う。予約サイトと情報がズレると連携エラーになる。 |
| 予約をキャンセルしたい | 試験日の数日前までなら可能。ただし手数料が引かれる場合がある。 |
特に「メールが届かない」というトラブルは非常に多いです。
キャリアメール(docomo, au, softbankなど)を使っている方は、PCからのメールを受け取れる設定になっているか確認しましょう。
まとめ:落ち着いて一つずつ手続きを進めよう
ドローン国家資格の学科試験申し込みは、複数のサイトを行き来するため最初は少し難しく感じるかもしれません。
ですが、以下のポイントさえ押さえておけば大丈夫です。
- まずはDIPS 2.0で「10桁の番号」を取る
- 番号が届いたら試験予約サイトに「連携」させる
- 当日は「本人確認書類の原本」を絶対に忘れない
一つひとつの手順を確実に進めていけば、試験の舞台に立つ準備は整います。
申し込みが完了したら、あとは試験本番に向けて学習に集中するだけです。あなたの合格を応援しています。

