マイカー購入でハイブリッド車を検討している方もいることでしょう。通常車に比べると本体価格は高くなりますが、燃費の良さが魅力的であることで知られています。そこでハイブリッド車の選び方や、おすすめなハイブリッド車本体を紹介します。
紹介する商品の中には、トヨタやホンダなどの有名メーカーが取り扱うハイブリッド車もあります。性能の良さはもちろん、見た目やカラーなども自分好みのものを選びましょう。
目次
通常車とハイブリッド車の違いとは?
通常車は100%ガソリンが燃料であり、ガソリンでエンジンが作動しています。それに対しハイブリッド車は、ガソリンを燃料としているエンジンで作動するだけではなく、電力を燃料としているモーターでも作動。モーターで走行することで、ガソリンが消費されることはありません。
またハイブリッド車の中には、モーター走行が主となっている車種もあります。その場合はほとんどガソリンを消費しないため、エコカー認定されていることもあります。
ハイブリッド車の選び方
ハイブリッド車の選び方では、燃費の良さだけではなく、ハイブリッドシクテム・バッテリーの種類・車両の種類などを参考にできます。選び方をさまざまな観点でお伝えしながら、中古のハイブリッド車を購入するポイントも紹介ていきます。
燃費の良さで選ぶ
ハイブリッド車選びで、燃費の良さに注目する方は多いのではないでしょうか。
しかしどの値を見て、燃費の良さを判断するのかわからないという方もいますよね。そのような方のために、燃費の良さを見極めるポイントを紹介します。
日本独自の測定方法である「JC08モード燃費」をチェック
JC08モード燃費は、1Lのガソリンに対して何km走行できるのかを指します。
日本独自の測定方法であるため、海外で販売されている車の燃費基準と少し異なることも。令和2年度の燃費基準は24.5km/Lと定められており、この値をクリアすると減税対象にもなります。
世界統一試験サイクルとも言われている「WLTCモード燃費」をチェック
WLTCモード燃費は、世界統一試験サイクルとも呼ばれている方法で計測した燃費の値をいいます。先ほど紹介したJC08モード燃費の代わりになる計測方法であり、JC08モード燃費は廃止されつつあるとも。
ただしカタログに記載されている燃費の値は、カタログ燃費と呼ばれており、実際の燃費の値と誤差が出ることもあります。ブレーキの踏み方などの運転の仕方で差が出るようです。
ハイブリットシステムで選ぶ
ハイブリッドシクテムとは、ハイブリッド車のガソリンが燃料であるエンジンと、電力が燃料であるモーターが1つになっているシステムです。
そこでハイブリッドシステムについて、どのような特徴があるのかを紹介していきます。自分の理想に合ったシステムを見つけて、ハイブリッド車選びで生かしましょう。
コンパクトなハイブリッド車に多い「パラレル方式」
パラレス方式のハイブリッドシステムは、モーターがエンジンをサポートしながら走行するシステムです。エンジン走行をメインとしており、急加速などの一時的にパワーが必要となったときにモーターが作動します。
しかしモーターは発電機の役割もありますが、モーターで走行しているときは同時に発電を行うことはできません。
エンジンとモーターを上手に使い分ける「シリーズ・パラレル方式」
シリーズ・パラレル方式のハイブリットシステムは、モーターで走行しているときも発電することができるシステムです。エンジンとモーターを上手に使い分けることができ、急発進や減速も燃費よく行います。
ただし搭載されているモーターやバッテリーが重量であるため、車本体が重くなり運転の仕方によっては燃費が悪くなることも。
100%モーター駆動でエンジンなしでも動く「シリーズ方式」
シリーズ方式のハイブリッドシステムは、100%モーターの力で走行ができるシステムです。そのためエンジンが消えている状態で走行できるため、いくつかあるハイブリッドシステムの中でも燃費の良さは群を抜いています。
またガソリンを発電の燃料としても使用できるため、充電を気にせずに走行が可能です。ハイブリッド車ですが、電気自動車のような走りが期待できます。
モーターでサポートしながら走行「マイルドハイブリッド」
マイルドハイブリッドは、パラレル方式ハイブリッドシステムのように、エンジン走行をモーターでアシストするシステムです。
モーター自体は発電できませんが、軽自動車に搭載されていることが多く、力強い走りが魅力的。スズキのスペーシアなどに使用されています。
いざというときに外部からの充電が可能「プラグインハイブリッド」
プラグインハイブリッドは、家庭のコンセントから車へ充電できるシステムです。ガソリンスタンドまで行かなくても充電ができるため、遠出する際には家庭で十分準備ができます。また災害時には主電源としても大活躍するため、防災にもおすすめです。
バッテリーの種類で選ぶ
アイブリッド車は電力を燃料とするモーターが搭載されていることから、バッテリーが用いられています。バッテリーを分けると、リチウムイオン電池・ニッケル水素電池の2種類です。使用されているバッテリーによって、ハイブリッド車の特徴も異なってきます。
バッテリーの主流となりつつある「リチウムイオン電池」
リチウムイオン電池は、ハイブリッド車のバッテリーとして使用されていることが多いです。
現在はほとんどリチウムイオン電池が主流となっており、コンパクトで軽量であることが特徴。バッテリーが軽量であるため、車本体の重量には響きません。
寒い地域で使用する方におすすめ「ニッケル水素電池」
ニッケル水素電池は、低温に強いバッテリーとして重宝されています。特に雪国などで住んでいる方は、ニッケル水素電池が搭載されたハイブリッド車を利用していることも。気候の変化が激しい地域で住んでいる方にもおすすめです。
「セーフティ・サポートカー」認定の車で安全面を確保しよう
セーフティ・サポートカーとは、政府が安全運転サポート車と認めた車のことをいいます。衝突被害軽減ブレーキや、ペダルの踏み間違いをしたときに加速が抑制される装置などが搭載されていることもあります。
安全運転に取り組みたい方は、このような装置の有無やセーフティ・サポートカー認定であるのかを確認してみましょう。
「エコカー減税」対象車でコストパーフォーマンスも
エコカー減税とは、国土交通省が定めたエコロジーな車を購入した方が優遇される減税制度です。ハイブリッド車の中にもエコカーに該当するものもあり、自動車重量税の減額などを受けられます。
またハイブリッド車以外にも、電気自動車やクリーンディーゼル乗用車などの、地球環境に優しいと言われている車も対象です。
車両タイプで選ぶ
ハイブリッド車は、コンパクトカー・ミニバン・SUVなどの車両タイプの種類がさまざま。車両タイプの種類からハイブリッド車を選ぶときは、家族の人数や運転頻度などで選ぶのがおすすめです。
燃費がいいだけではなく使い勝手もいい「コンパクトカー」
コンパクトカーは、近場でのショッピングから遠出でのドライブなど、さまざまな用途におすすめな車両タイプです。比較的街乗りが多い車両タイプでもあるため、地球環境に優しいハイブリッド車としても種類がたくさんあります。
また車内の広さの割には、安い本体価格での購入が可能です。自動車税などの税金も安く抑えられるため、維持費を節約したい方におすすめです。
パワフルな走りで遠出にも向いている「ミニバン」
ミニバンは、ファミリーカーとも言われており、家族でのお出かけにもおすすめな車両タイプです。車内は広々としており、シートを畳むことで後ろには自転車などの大きなものまで収納できます。またパワーが優れているため、スムーズな発進ができることも特徴的。
ハイブリッド車との相性抜群「SUV」
SUVは、ハイブリッド車との相性が抜群であることから、さまざまな有名メーカーでSUVのハイブリッド車が販売されています。ジープが代表的であり、車高が高いことが特徴的。アウトドアスポーツにおすすめで、山道の走行が多い方は必見です。
静粛性を重視したい方におすすめ「セダン」
セダンは、高級感のある雰囲気が魅力的であり、トヨタのプリウスが代表的です。SUVとは異なり、車高は低めで静かな走りを体感できます。モーターでの走行を主にしている車種が多いことから、静粛性を重視したい方におすすめです。
加速力はトップクラス「ハッチバック・ワゴン」
ハッチバック・ワゴンは、スポーティーなデザインが特徴的です。発進もスムーズに行うことができ、スポーティーな見た目の通り余裕のある走りができます。ただしハイブリッドが搭載されることで、車内やトランクが少し狭くなることも。
小柄なボディでパワフルな走りが期待できる「軽自動車」
軽自動車は、普通車と比べると排気量を大きくカバーできるため、エコカー認定されている車種も多いです。自動車税を安く抑えられます。中にはスライドドアが用いられている車種もあり、家族でのお出かけにもおすすめです。
ハイブリッドが搭載されていることで、小柄な見た目から想像できないほどのパワーが発揮されます。特にターボが搭載されている軽自動車がおすすめです。
「本体価格」と「維持費」のバランスでコスパにも重視しよう
ハイブリッド車は、通常車と比較すると本体価格は高いです。しかし維持費に注目すると、乗れば乗るほどハイブリッド車の方がコスパがいいといえます。ただし必ずしもハイブリッド車の方がお得であるとは言えず、車に乗る頻度が少なければ結果的に損することにも。
そのためハイブリッド車を検討する際は、本体価格と維持費との関係で、結果的に維持費でコスパの良さを取り戻せるかが大切です。
中古のハイブリッド車を購入するときのポイント
ハイブリッド車の購入を検討している方の中には、中古車販売店での購入を考えている方もいることでしょう。そこで中古で手に入れる際に、注目すべきポイントを4つ紹介します。
本体価格が安くても、修理代などの関係で結果的に高額になることもあるためぜひ参考にしてみましょう。
バッテリーの劣化に要注意
中古のハイブリッド車を購入するとき、バッテリーが劣化状態になっている場合もあります。そのため購入する前に、まずはバッテリーの状態を確認しておきましょう。
バッテリーが劣化しすぎていた場合、後にバッテリーを交換する必要があり、高額な費用が必要になる場合もあります。
保証つきのハイブリッド車を検討する
ハイブリッド車を販売しているメーカーによっては、5年や10年などの期間を設け保証を付けているところもあります。
中古でハイブリッド車を購入するのであれば、保証の有無にも注目するといいでしょう。保証内容は、期間内にバッテリーが故障した場合に無料で交換するなど、さまざまです。
エコカー減税対象で維持費の節約に
中古のハイブリッド車の中にも、エコカー認定されておりエコカー減税対象であるものもあります。
エコカー減税対象であれば、維持費を少しでも節約したい方におすすめです。ハイブリッド車の購入のポイントは、維持費でいかにコスパ性を生かせるかでもあります。
走行距離よりも「年式」を重視しよう
中古のハイブリッド車を購入する際、走行距離に注目しがちですが、大切なのは年式です。走行距離が数万kmいってしまっても、年式が1年でも新しいものであれば、少しでも長い期間乗れます。
ハイブリッド車は走りすぎということはないため、できるだけ最新モデルでバッテリーの劣化が少ないものがおすすめ。
「リセールバリュー」の高さにも注目しよう
リセールバニューとは、現在ハイブリッド車を購入し、次に乗り換えの時期が来たときの売却価格のことをいいます。10年以上乗ることを考えている方は機にする必要はありませんが、5年以内に買い替えを考えている方はリセールバリューにも注目すべきです。
また通常車と比較すると、ハイブリッド車が数年で大きく売却価格が下がることは珍しいです。大きな傷があった場合などは売却価格が大きく下がる可能性がありますが、問題がなければ値崩れの幅が抑えられます。
ハイブリッド車のおすすめなメーカー
ハイブリッド車を検討するとき、まずはどのようなおすすめメーカーがあるのかを知りましょう。メーカーによってハイブリッド車の特徴はさまざまです。これから紹介するおすすめメーカーは、全て国産車を取り扱っています。
20年以上販売され続けられているハイブリッド車も「ホンダ」
ホンダは、Nシリーズの軽自動車を取り扱っていることで知られている有名なメーカーです。
軽自動車以外の車種のハイブリッド車も取り扱われており、さまざまなでデザインから選びたい方におすすめ。また「センタータンクレイアウト」という設計はホンダ独自のものであり、車内の空間を少しでも広々と活用できます。
スポーティーなハイブリッド車が満載「トヨタ」
トヨタは、ミニバンやセダンなどの車種を中心に取り扱っている有名なメーカーです。
セダンであればスポーティーなハイブリッド車が販売されています。プリウスやカローラなどが代表的であり、エンジン音が気にならないほど静かです。
コンパクトでありながらパワフルなハイブリッド車を扱う「日産」
日産は、電気自動車の生産性が高いメーカーだと言われている有名メーカーです。
パワフルな走行ができる車種は、安全性にも優れていることが魅力的。車のシートには防水性のある生地が使用されている車種もあり、細かい部分まで日産のこだわりが込められています。
ハイブリッド車のおすすめ人気ランキング10選
ハイブリッド車の選び方をお伝えしたところで、おすすめハイブリッド車を紹介します。有名メーカーであるトヨタやホンダなどが取り扱っている車種も。愛車選びの参考にしてみましょう。
1位 トヨタ ヤリス
リチウムイオンバッテリーで200%充電可能に
トヨタのヤリスは、燃費が35.8km/Lでありエコカー減税対象のハイブリッド車です。本体価格は213万円と少し高めではあるものの、燃費の良さから結果的に得するといえます。また乗車定員は5人であり、ファミリーカーとしても十分です。
2位 トヨタ「アクア」
滑らかな減速で快適な運転ライフを
トヨタのアクアは、Z・B・Gの3つのグレードから選べるハイブリッド車です。グレードZの燃費は33.6km/L、グレードBの燃費は35.8km/L、グレードGの燃費は30.0km/L。グレードZ・グレードGは、本体価格が240万円を超えますが、グレードBは本体価格が198万円とお得です。
3位 トヨタ ヤリスクロス
性能の良さはレベルトップクラス
トヨタのヤリスクロスは、2WD・E-Fourの2種類のハイブリッド車から選べます。2WDのJC08モードでの燃費は31.3km/L、E-Fourの燃費は29.0km/Lです。2WDのシートには合成皮革が使用されており、高級感あふれる車内が魅力的。
またE-Fourの車内は黒色を基調としており、落ち着いた雰囲気の車内をオプションなしで再現したい方におすすめです。
4位 トヨタ プリウス
操縦性の安定性で運転に不安がある方にもおすすめ
トヨタのプリウスは、2種類の特別仕様車・E・Aの全4種類のハイブリッド車から選べます。燃費の良さを比べるとグレードEが1番よく、燃費は32.1km/Lです。パーキングサポートブレーキが用いられており、安全性を優先したい方におすすめ。
パーキングサポートブレーキが搭載されていることで、静止物にぶつかりそうになったときに、ブザー音で知らせてくれます。
5位 日産 ノート
エコモード・スポーツモードが備わっている
日産のノートは、X・S・Fの3Sつのグレードのハイブリッド車から選べます。特にグレードFはJC08モードでの燃費が38.2km/Lと、他のシャ湯と比べても燃費の良さは格別です。本体価格は206万円弱と、燃費の良さからコスパがいいともいえます。
6位 トヨタ カローラ スポーツ
スポーツモデルでスタイリッシュ
トヨタのカローラ スポーツは、Z・Xの2種類のグレードのハイブリッド車から選べます。グレードXはJC08モードでの燃費が34.2km/Lと、グレードZよりも燃費はいいです。ただし車内を自分好みの雰囲気にカスタムしたい方は、オプションが豊富であるグレードZをおすすめします。
7位 トヨタ カローラ
走行機能・安全性能ともに備わっている
トヨタのカローラは、JC08モードでの燃費が30.8km/Lであり、乗車定員は5名です。標準装備としてパーキングサポートブレーキや、7インチのオーディオが搭載されています。オプションなしでも、十分に安全性に優れたハイブリッド車の購入が可能です。
8位 ホンダ フィット
モーター走行で電気自動車のような乗り心地
ホンダのフィットは、特別仕様車も含めて8種類のハイブリッド車から選べます。燃費の良さを重視するのであれば、BASICまたはHOMEがおすすめ。またHOMEには、充電用USBジャックが2個も搭載されており、スマホの充電をしながら走行が可能です。
9位 ホンダ インサイト
「e:HEV」の採用で効率の良い走りを
ホンダのインサイトは、LX・EX・EX PRIME STYLE・EX BLACK STYLEの4種類のグレードのハイブリッド車から選べます。どのグレードのインサイトも本体価格が350万円前後かかり、ハイブリッド車の中でも少し高めです。
また電子制御パーキングブレーキやブラインドスポットインフォメーションなど、安全運転に欠かせない装置が搭載されています。
10位 トヨタ カローラツーリング
2019年にはモデルがフルチェンジ
トヨタのカローラツーリングは、通常販売されているグレードと特別仕様車の2種類のハイブリッド車から選べます。通常販売されているカローラツーリングの燃費は、JC08モードで30.8km/Lです。
黒色を基調としたシートは、オプションで白色を基調としたシートに変更できます。
まとめ
ハイブリッド車選びには、見た目や性能などに注目することも必要ですが、これからのカーライフをイメージすることも大切です。どれぐらい乗り続けるのかや、新車または中古で購入するのかなど、コスパ面にもぜひ注目してみるといいでしょう。
また車はモデルチェンジすることもあります。購入するタイミングを決める際に、モデルチェンジする時期もきっかけの1つにすることもおすすめです。