書類や写真などをデータ化する際に役立つのがフラットベッドスキャナ。家庭でも使用できるスキャナとして、CANONやエプソンなどから数多くの製品が発売されています。
小型軽量化されたものや、業者顔負けの高画質を実現するものまで、製品ごとに特徴が異なります。この記事では、フラットベッドスキャナの選び方と自宅で簡単に使用できるおすすめのスキャナー10選を紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
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フラットベッドスキャナとは
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スキャナとは、絵や文字などを読み取り、データ化する機械のことです。フラットベッドスキャナはその一種です。ベッドのようなガラス平面に原稿をセットし、蓋をすることで外部からの光を遮断します。その後、下方向から光を照射して反射光を読み取り、データを保存する仕組みです。
フラットベッドスキャナを使えば、パソコンに資料を保存できます。操作方法も簡単なので、スキャナ初心者でも扱いやすい機械です。複合型プリンタに搭載されたスキャナ機能よりも高性能となっています。
フラットベッドスキャナの選び方
フラットベッドスキャナはあまり馴染みがなく、どうやって選べばよいかわからない方もいらっしゃることでしょう。ここでは、解像度やセンサーの種類、サイズや機能などフラットベッドスキャナを選ぶ際に注目すべきポイントを解説します。
用途に合わせた解像度(dpi)で選ぶ
解像度とは、読み取ったデータの画質を決めるものです。用途によって必要な解像度が変わります。利用目的に合ったものを選びましょう。以下では、目的別に必要な解像度の目安をお伝えします。
書類や名刺を読み取るなら300dpi程度あれば十分
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解像度の単位である「dpi」とは、「ドット・パー・インチ」の略です。1インチの中に含まれるドット数が多いほど、解像度が高く鮮明に写ります。単純に「dpiと解像度の高さは比例する」と覚えておけば問題ありません。
読み取った書類をモニター上で閲覧するのなら、300dpiあれば十分です。書類や名刺の読み取りは、一度に大量に行うこともあるでしょう。その場合、解像度が高すぎると読み取るスピードが遅くなるため、300dpi程度のものを選びましょう。
図や写真入りの資料を読み取るなら600dpi以上のものを
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図や写真入りの資料を読み取る場合、解像度が足りないと荒れた画像になってしまいます。そのため、600dpi以上のものを選択すると良いでしょう。600dpi以上あれば、モニター上で見た際にも図や写真が綺麗に表示されます。
なかには、解像度が選択できるものもあるので、目的により解像度を調整できる範囲が広いものを選んでおくことをおすすめします。
写真を鮮明に読み取るなら4,800dpi以上のものを
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写真を鮮明に読み取るには4,800dpi以上が必要です。4,800dpiあれば、3,000万画素のカメラで撮った写真もキレイに読み取ることができます。5,500万画素のカメラで撮影した写真を鮮明に読み取るには、6,400dpiの解像度が必要です。
解像度は高いほど良いというわけではありません。画素数が少ないものを高い解像度で読み取ろうとしてもエラーが出る場合もあります。画素数ごとに最適な解像度の数値を把握したうえで、購入する製品を選びましょう。
センサーの種類で選ぶ
スキャナには、画像を電気信号に変換する「撮像素子(さつぞうそし)」と呼ばれるセンサーが内蔵されています。これにより、読み取る素材の解像度が決まります。
つまり、自分がスキャンしたい素材によって、選択するセンサーが変わるのです。センサーには、「CCD方式」と「 CIS方式」の2種類があります。以下でそれぞれの特徴を説明するので、参考にしてください。
手早く高画質で読み取りたいなら「CCD方式」
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一般的に、CIS方式よりも高画質で読み取れるとされています。ピント調節機能が優れており、ガラス面から少し離れていても読み取ることが可能です。また、高い解像度にも対応しているので、写真の読み取りにも適しています。
ただし、使用する際にはコンセントにつなぐ必要があるため、設置場所が限定されてしまいます。本体が大きく重いため、設置スペースを考えて購入しなければなりません。
製品の薄さと省エネを重視するなら「CIS方式」
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CIS方式は消費電力が少なく、薄型軽量でコンパクトな製品が多いことが特徴です。USBケーブルでの充電が可能で、持ち運びにも適しています。
ただし、写真の読み取りに対応していないものが多いです。また、ピント調節機能が低く、ガラス面と読み取る素材の緊密性が求められます。低価格な商品が多いので、初めて購入を検討している人でも手を出しやすいでしょう。
スキャンする原稿に合ったサイズを選ぶ
フラットベッドスキャナを購入する際には、読み取りたい原稿をスキャンできるサイズかを確認する必要もあります。ここでは、使用目的ごとに選ぶべきスキャナのサイズをお伝えします。
家庭で一般的な書類をスキャンするならA4サイズ
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家庭で書類をスキャンするのに使うならA4サイズの大きさがあれば十分でしょう。一般的によく使用される書類の大きさがA4サイズのためです。A4サイズの製品ならコンパクトなものが多いため、設置スペースを選びません。
書類の読み取りのみに使用するなら、薄型で軽量の製品を選ぶと、好きな場所に持ち運んで作業を行えるので便利です。ただし、雑誌などの大きなものをスキャンするのには向いていないので注意が必要です。
雑誌・本・図面などをスキャンするならA3サイズ
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フラットベッドスキャナには、A3のような大きいサイズを読み取れる大型の製品もあります。在宅勤務で大きい資料を読み取る時や、雑誌の見開きページを読み取りたい時などに便利です。
一方で、一般的なA4サイズのスキャナより、サイズや重量が大きくなるので注意が必要です。購入前にサイズを確認し、設置スペースを確保しておく必要があります。また、重量も大きく、持ち運びにも適していません。必要性をよく検討してから購入することをおすすめします。
設置するスペースを確保できるかを確認
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フラットベッドスキャナは、原稿を本体のガラス面に置いてスキャンします。そのため、本体サイズは対応する原稿サイズ以上の大きさになります。A3対応タイプだと297×420mm以上はスペースが必要です。
設置するスペースを確保できるか事前にサイズを確認しましょう。最近では、細長いタイプや縦置きできるタイプもあるので、設置するスペースが限られている人におすすめです。
機能で選ぶ
スキャンの機能のほかに付随する機能で選ぶ方法もあります。自分の使用する状況を考慮して最適な機能を選びましょう。
外出先でも使用するなら「USB給電機能」
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出張など外出先で使用する機会が多い場合、「USB給電機能」付きがおすすめ。ノートパソコンからUSBで電源をつなぐことができるので電源がない場所でも使用可能です。 なかには、モバイルバッテリーで充電できるタイプもあります。
薄型で軽量のタイプが多いので、持ち運びにも便利です。高精度な読み取りには対応していないものが多いので注意しましょう。性能よりもどこでも使える手軽さを重視する人に向いています。
「フタの取り外し機能」付きなら分厚い書類も読み取れる
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厚みのある書籍などをスキャンするなら「フタの取り外し機能」付きが便利。フラットベッドスキャナは、基本的には原稿を設置後フタを閉めてスキャンするものです。
分厚い書類を読み取る際にフタがきれいに閉まっていないと、通常のタイプであれば上手くスキャンができないことがあります。フタを取り外せるタイプなら、分厚い書類でも1枚の原稿と同じようにきれいにスキャンすることが可能です。
大量の書類を読み取るなら「ADF(自動紙送り機能)」
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大量の書類を読み取る場合は、「ADF(自動紙送り機能)」が搭載されているものがおすすめです。半自動で読み取りを行ってくれるので、一枚一枚自分でスキャンしていく手間が省けます。
特に仕事で頻繁に利用する人は、この機能があるものを選びましょう。スキャンしている間に別の作業を行うこともできるので、作業効率が格段にあがります。
フラットベッドスキャナのおすすめ人気ランキング10選
一口にフラットベッドスキャナといっても、種類や特徴は様々です。ここでは、おすすめのスキャナをランキング形式で選出します。全10商品を紹介するので、ぜひご覧ください。
1位 CANON カラーフラットベッドスキャナー CANOSCANLIDE400
重さ:約1.7kg
対応原稿サイズ:A4、レターサイズ
センサータイプ:CIS
読み取り解像度:25~19200dpi
コンパクトながら高速スキャンができる
軽量かつコンパクトなため、持ち運びやすいことがポイント。高速スキャンで高画質な読み取りができます。USBケーブルによる充電ができるため、設置場所を選びません。
また、「おまかせスキャン」機能により、原稿の種類や適切なスキャン方法を自動で選択してくれます。初心者でも簡単に使用可能です。A4サイズまで対応しているため、自宅で使う分には申し分ないでしょう。
2位 エプソン スキャナー GT−S650
重さ:約1.5kg
対応原稿サイズ:A4、レターサイズ
センサータイプ:CIS
読み取り解像度:50~4,800dpi(1dpi刻み)、7,200dpi、9,600dpi
イラストや写真の画像か美しい
CIS式のセンサーが備わっている薄型ボディの製品です。CIS式の製品は解像度が低く写真の読み取りができないものが多いなか、光学解像度4,800dpiに対応しています。写真やパンフレットなども鮮明に読み取れるでしょう。
CIS式センサーのメリットであるコンパクトさと、写真もキレイに読み取れる高い解像度を備えていることから人気が高い製品です。USB給電機能も搭載されているため、持ち運びもしやすく、出張など幅広いシーンで活躍します。
3位 エプソン フラットベッドスキャナー GT−S980
重さ:約6.6kg
対応原稿サイズ:A4、レターサイズ
センサータイプ:CCD
読み取り解像度:6,400dpi(フィルムホルダー使用時)、4,800dpi(反射原稿/フィルムエリアガイド使用時)
4種類のフィルムフォルダー付きで写真の読み取りに最適
4種類のフィルムフォルダーを使い分けられるため、様々なフィルムに柔軟に対応できます。これにより、写真をより鮮明に捉えることが可能です。CCD式センサーが装備されているため、高画質なデータを残したい方は検討してみてください。
光源にLEDを採用しており、ウォームアップレスで立ち上がるのでストレスなくスキャンが可能です。また、省電力で使用することができます。
4位 富士通PFU ScanSnap ix1400
重さ:3.2kg
対応原稿サイズ:A4、A5、A6、B5、B6、はがき、名刺、レター、リーガル、カスタムサイズ
センサータイプ:CIS
読み取り解像度:600dpi
あらゆるサイズに対応可能
シートスキャナという給紙口がついた型です。他のフラットベッドスキャナとは違い、複数枚をまとめてスキャンすることができます。原稿の対応範囲が広く、カスタムサイズ選択も可能。最小50.8×50.8mmから最大216×360mmまで対応できるので、さまざまなシーンで役に立つ1台です。
読み取りスピードも40枚/分と速いので、作業効率を優先したい方にもおすすめ。USB接続専用なので、PCにデータ保存することが多い人に向いています。
5位 CANON CanoScan9000F MarkII CS9000FMK2
重さ:約4.6 kg
対応原稿サイズ:A4、レターサイズ
センサータイプ:CCD
読み取り解像度:25 ~ 19200 dpi
高品質・高画質の両方を追求したスキャナ
キヤノン独自の光学技術により、高画質なフィルムを高速スキャンできます。35mmフィルムを12コマ連続で読み取ることが可能です。また、マウントフィルムも4コマ連続で読み取れます。それぞれ専用のフィルムガイドで一度にスキャンできます。
光源に高輝度LEDを使用することで、ウォームアップ時間が不要になったことも大きな特徴です。起動直後から十分な光源を取り込み、素早くスキャンを開始できます。フィルムに特化したスキャナを探している方は、こちらの商品を検討してみてください。
6位 サンワダイレクト フィルムスキャナー 400-SCN024
重さ:4.6kg
対応原稿サイズ:A3
センサータイプ:CIS
読み取り解像度:100〜2400dpi
スキャンデータをSDカードに直接保存可能
フィルムをスキャンして、簡単にデジタル化できるフィルムスキャナーです。ネガフィルムなどをスキャンしてデータ化すれば、きれいに甦らせることができます。解像度を100〜2,400dpiで調整することで、画質とスピードの比率を変えることも可能です。
オリジナルでカスタマイズをしたい人にとって魅力的な製品だと言えます。スキャンした画像データは、パソコンを経由せずSDカードに直接保存できます。2.4型のカラー液晶付きのため、スキャンした内容を確認しながら操作ができるので作業しやすいでしょう。
7位 富士通 カラーイメージスキャナ FI-60F
重さ:0.9kg
対応原稿サイズ:A6
センサータイプ:CIS
読み取り解像度:600dpi
A6サイズ専用のスキャナ
A6サイズ専用のスキャナです。モノクロであれば1秒につき、1枚スキャンできます。読み取り開始までの待ち時間も0.5秒と短いので、スピーディーに作業を進められます。
また、「自動傾き補正機能」「自動原稿サイズ検出機能」が付いているため、原稿が多少傾いていたとしても補正してくれる優れものです。A6サイズのみの読み取りで、素早く作業を進めたい方にぴったりです。
8位 Plustek ブックスキャナー OpticBook4800
重さ:3.45kg
対応原稿サイズ:A4、レターサイズ
センサータイプ:CCD
読み取り解像度:1200 dpi
書籍を綺麗にスキャンできる
こちらは、書籍をスキャンするために開発されたスキャナです。「ブック エッジ デザイン」と呼ばれる機能が採用されており、「本の背の影」や「文字の歪み」を取り除いてくれます。
読み取り面の縁が2mmと極細のため、書籍などを裁断することなく本をスキャン面に軽く押さえつけることで読み取ることが可能です。自宅に貯まった本をデータ化したい方には、便利なスキャナでしょう。
9位 エプソン スキャナー DS-7500
重さ:約9.8kg
対応原稿サイズ:A4、レターサイズ
センサータイプ:CCD
読み取り解像度:50~4,800dpi(1dpi刻み)、7,200dpi、9,600dpi
高速カラースキャンを実現
1分間に40枚もカラースキャンできることが魅力です。カラースキャンする場合、 他のモデルだと1分間で3〜4枚というものがほとんどです。比較すると、この製品でカラースキャンできるスピードがいかに速いかがわかります。
また、「重送検知機能」を搭載しており、書類が重なったまま紙送りされそうになると自動的に停止します。スキャンもれを心配せずに、大量の原稿の連続スキャンを安心して行うことが可能です。サイズが混在した原稿も同時にスキャンできるので、ビジネスシーンにも適しています。
10位 エプソン モバイルスキャナーES -60WB
重さ:270g
対応原稿サイズ:A4、USレターサイズ、リーガル、長尺紙
センサータイプ:CIS
読み取り解像度:50~1,200dpi
軽量コンパクトでスペースを取らない
重さ300gと片手で持ち運びできるハンディタイプ。コンパクトにも関わらず、A4サイズの原稿も読み取れる利便性の高さが魅力です。書類であれば解像度は十分で、ちょっとしたスキャンをしたいときに活躍します。
大型タイプを置くスペースがない、そこまで本格的なものでなくて良いと考えている方におすすめの商品です。リチウムイオンバッテリー搭載で電源の心配が不要なので、出張先や外出先に携帯して使用するのにも向いています。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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CANON カラーフラットベッドスキャ…… 1 | 円 | // 各サイトへのリンクを生成するコードはここに続く | |
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まとめ
フラットベッドスキャナの選び方について紹介しました。複合型プリンタに付属されているスキャン機能より高性能なため、ストレスなくスキャンすることができます。CCDとCISの2つのタイプがあり、前者なら画質重視、後者なら使い勝手重視の方におすすめです。
モデルによってはパソコンを経由せずにデータを保存できるものもあり、接続する手間も省けます。自宅で手軽にスキャンができると何かと便利です。スキャンをする目的や必要な機能に合わせて適切な商品を選びましょう。